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トヨタファイナンシャルサービスが取り組む新規事業・MaaSアプリ「my route」のマーケティング事例

マーケティング実績

トヨタファイナンシャルサービスは、自動車販売金融サービス等を提供する金融会社の統括会社として、トヨタの金融事業の競争力・収益力の強化を目的として、2000年7月にトヨタ自動車100%出資で設立されました。

その中でも、トヨタ自動車をはじめ、様々な事業者が展開しているモビリティーサービスの実装でシームレスな移動体験の実現や、地域の賑わい創出を目的としたMaaSアプリ「my route(マイルート)」の展開など、従来の自動車メーカーの垣根を超えた事業を展開しています。今回はその事業を牽引されている沖野様、日比様にお話をお伺いしました。

1.施策、支援会社が分断してしまい有効なデータの蓄積ができない

REHATCH神原(以下:RH神原):MaaSアプリの事業であるmy routeのマーケティング支援をさせていただき弊社としても今後の新しい市場を創るためのサポートができとても嬉しいです。TOYOTAさんとは今年の4月頃より一緒に施策を進めさせていただいておりますが、弊社にご依頼いただいたのはどのような背景がございましたでしょうか?

TFS沖野様日比様(以下:TFS様):ありがとうございます。これまでアプリのリリースと地域の拡大、認知度アップの施策をオフライン、オンラインで実施してきました。弊社もこれまでは単発のプロモーションが多く、施策の実行はするもののデータの蓄積や振り返りがしずらい環境にありました。

RH神原:一番初めにご支援させていただいた際にもオフラインとオンラインを合わせた施策からでした。そこから今後は単発のイベントだけではなく中長期的にプロモーションを実施していくとのお話しから本格的なご支援となりましたね。

2.短期的な施策と中長期的な施策の仮説を過去データをもとに検証

TFS様:これまでは各都道府県に合わせた施策を短期で検証することが多かったのですが、今後は短期的な施策と中長期的な施策を並行して進めていくこととなりました。そこでアプリのユーザー様への広告を実施する際のインストール数や単価などに関しても運用・改善を回せるよう進めていければと考えておりました。その際にREHATCHさんにご相談したのがきっかけです。

RH神原:中長期的に運用・改善を回していく上での問題点や課題点はどのようなものでしたでしょうか。

TFS様:はい、これまで各地域ごとに短期的に、またパートナー会社も複数ありましたので広告を実施するごとに新規でアカウントの作成が必要だったりクリエイティブも過去実施したものの検証ではなく毎回新たなものを企画ベースで考え制作したため過去実施した広告配信のデータや訴求軸などの検証が行えていない状況でした。

RH神原:なるほどですね。そうなると毎回データの蓄積からスタートする分最適化がかかるまでの時間を要したり検証項目が定まりにくいといったこともあったのでしょうか。

TFS様:おっしゃる通りです。データの蓄積もそうなのですが配信までのスピードも遅くなったりどのメディアで過去どんな実績だったのかの振り返りもしずらい状況にあったため短期的、長期的な施策のどちらにおいてもKPI設計や仮説が立てづらい状況にありました。

3.企画や地域ごとのインサイトに合わせたマーケティング設計

RH神原:弊社が支援させていただく中での変化はございましたでしょうか。

TFS様:はい、まず大きなポイントとしてはこれまで施策を実施した各メディアのデータをもとに想定のインストール単価などの想定が立てられることです。そして過去施策をもとにどういう訴求が効果が良かったのかをベースに次の訴求軸を検証できる点にあります。

RH神原:ありがとうございます。そうですね、「my route」は都道府県ごとに訴求できる内容も違えば地域ごとの特性もインサイトが変わってくることが大きな特徴だと考えています。その点ですと今後どのようにマーケティング設計をされていく方針でしょうか。

TFS様:マーケティングにおいては当たり前かもしれませんが、今後は短期的なイベントも各都道府県で実施しつつ、中長期的にアプリの利用ユーザーを伸ばしていきます。そのためにメディア毎のデータの蓄積を前提とし訴求軸の検証なども実施していきたいです。また過去の施策の振り返りを行う場合にしても『地域×メディア×訴求軸』のような形で実績として残し今後のメディア戦略やプロモーションの仮説の精度を上げた上で検証ができればと考えております。

RH神原:ありがとうございます。そうですね、過去の実績を見れば数値シミュレーションの精度を上げたり、成功した訴求軸などを地域の特性を前提に仮説立てできるようになると考えています。これまではデータの分断により物理的にできていなかった検証も実施しつつ地域ごとの特性を活かしたマーケティング施策をご支援できればと思います。

4.今後の展望

RH神原:それでは最後にmy routeの今後の展望をお聞かせください。

TFS様:はい。現在の展開エリア(2022年9月時点)は一部都市での展開も含めると、10都道府県(神奈川、富山、愛知、福岡、佐賀、長崎、熊本、大分、宮崎、沖縄)となっています。各都道府県での認知度アップは継続して実施しつつもエリアの拡大やアプリのUI&UXの改善なども予定しています。「my route」次世代モビリティサービスとしてより多くのユーザー様の手に届き地域ごと、街ごとの活性化につながっていけるようしていきたいと考えています。

RH神原:ありがとうございます。我々としてもTOYOTAさんの挑戦を成功させられるよう引き続きご支援できればと考えておりますのでどうぞよろしくお願いいたします!

▼トヨタファイナンシャルサービス株式会社

https://www.myroute.fun/

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