【2021年最新版】Facebookのアプリ自動広告 ※事例付き
昨年末に日本でもようやくローンチしたFacebook自動広告(通称AAA:Automated App Ads)について弊社でも実績がで始めたので2021年注目されるであろうAAAについて事例も交えながらご紹介させて頂きます。
※以後AAAと呼ぶ
AAAを使いこなせば今よりさらにパフォーマンスを最大化させることもできるかもしれないのでFacebook広告を運用してる広告運用者や広告出稿を検討しているマーケターの方に少しでもためになる情報をお届けできればと思います。
AAA(Facebook自動広告)とは?
Facebook広告では認知度UP目的のキャンペーンやコンバージョンをとにかく最適化していくキャンペーンなど様々なキャンペーン目的を選択して配信することが可能です。
AAAはキャンペーン目的をアプリのインストールを選択した際に表示されるキャンペーンタイプをアプリの自動広告に選択すると配信が可能なメニューとなっております。今まで通りの広告配信を希望する場合はアプリ広告を選択すれば問題ありません。
AAAは通常のアプリ広告とは違ってターゲティングや入札など今までなら手動で設定した項目をできる限り自動で設定してFacebook側の機械学習に任せて配信する手法となっております。
Google広告のAC(アプリキャンペーン)をご存じであればイメージしやすいかもしれません。
AAA(Facebook自動広告)の特徴
AAAは通常のアプリ広告とは違ってターゲティングや入札など今までなら手動で調整していた項目を全てFacebookの機械学習に任せて広告運用をしていきます。キャンペーンの設定が終わった後に広告セットの設定に入ります。広告セットで設定できる項目は言語、地域、日予算、最適化のポイントのみです。言語と地域は特にエリアの指定がなければ日本になるので残りは日予算と最適化のポイントとなります。
【プロモーションの目的に合わせて最適化のポイントを設定】
AAAについて最も重要な設定の1つが最適化のポイント設定です。設定できるポイントは3つです。
・アプリのインストール
・アプリのインストールとアプリイベントの組み合わせ
・アプリイベント
プロモーションの目的がとにかくインストール数を最大化したい場合は“アプリのインストール“を設定することを推奨します。アプリ内のイベントの最適化が目的の場合は“アプリイベント“を設定します。アプリのインストールもイベントもどちらもバランス良く獲得したい場合は“アプリのインストールとアプリイベントの組み合わせ“を設定します。
【最も重要なクリエイティブの設定】
キャンペーン、広告セットの設定が完了すると最後はクリエイティブの設定です。
AAAではキャンペーン、広告セットの運用変数がその他のメニューと比較しても非常に少ないため、クリエイティブの入稿本数やフォーマット網羅が最もパフォーマンスに影響する変数となります。
また、AAAではクリエイティブごとに入稿するという概念がなく、レポートでもクリエイティブごとの実績を見ることはできません。1キャンペーン>1広告セット>1クリエイティブという構造となっております。1クリエイティブの中に複数のクリエイティブを入稿することが可能ですが前述通りクリエイティブごとの実績を見ることはできません。入稿できるクリエイティブの数は最大50枚まで、見出し / テキストは5件まで入稿することができます。
広告運用の変数が少ないからこそクリエイティブでパフォーマンスの差を出すことが重要となります。特に静止画、動画やサイズ違いなど様々なフォーマットを組み合わせることでパフォーマンスを最大化することができます。
〜FACEBOOK広告のクリエイティブフォーマット〜
【CPA75%!!!!!!!抑制】アプリ案件事例
今回は実際に弊社でAAA(Facebook自動広告)の配信を実施した事例をご紹介します。
AAAを実施したアプリは通常の配信でも比較的低いインストール単価(CPI)で獲得できており、平均でCPI250円ほどで獲得してました。また、最も重要な指標はアプリ内課金でしたが、課金獲得単価は1件あたり約5,600円程度で半年間ほど推移しており、様々な施策を実施することで改善傾向ではあるものの頭打ち感があった中で”AAA”での配信をチャレンジしてみました。
今回の配信設計はお客様の最重要指標であるアプリ内課金を最大化するためにアプリイベントに最適化ポイントを設定して配信を開始しました。
【最適化ポイント】
クリエイティブも最初から8枚設定し、静止画と動画両方を入稿しました。見出し&テキストも組み合わせで入稿し最適化がかかりやすい状態で配信を開始しました。
結果としてインストール単価(CPI)、課金1件獲得単価(CPA)共に改善することができました。
半年間運用をしてきましたがここまで劇的に改善ができたのは今回が初めてで、改善幅も大きかったです。Google広告のAC(アプリキャンペーン)のような配信手法なので初速は非常に広く(ブロード)ターゲットにリーチしてユーザーデータを蓄積していき、徐々に課金する可能性の高いユーザーへ配信が絞られていきターゲティングの精度が上がっていくような挙動をしてると運用しながら感じました。
結果としてCPIは232円→210円、CPA(課金)は5,616円→4,265円となりCPAに関しては約75%抑制することに成功しました!!!!!!
また、1番重要だなと思ったポイントしては、配信金額が伸びても大きく効果が”ブレない”ことです。
いくら効果がよくても配信金額を伸ばすと効果が悪化してしまうことはよくあることです。しかし、AAAを開始してから前述の通り効果も改善したのですが徐々に配信金額も伸ばしていっても”効果が全く悪化しません”。Facebook広告の運用するコツとして一気に配信金額を伸ばしすぎないというのがあるので徐々に伸ばしながら運用しておりますが2021年2月現在で当初の1.5倍ほどの配信金額を上記の効果を継続して配信できてます。弊社としては今回のAAAのチャレンジは大成功だったと考えておりますし、その他案件含めてこれからも検証をしていきたいと考えております。
まとめ
今回ご紹介したAAA(Facebook自動広告)はあくまで様々な種類があるFacebook広告の配信手法の1つに過ぎません。プロモーションの目的や役割によってはAAAの配信が適さない可能性も考えられます。一方でアプリのインストールやアプリ内イベントを最大化するという目的のプロモーションにおいてAAAは今後大きな武器になる可能性を秘めてます。まだまだ事例も少なくなかなか手を出せてない広告運用者も多いかもしれませんが、2021年は間違いなくAAAが主要なアプリプロモーションの配信手法の1つになると思います。
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